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生涯一書痴! 病高じて古本屋の店主になってしまった、ぺんぺんの読書日記です。書評ってほど偉そうなものではないですが(汗)読んで楽しかった本、いろいろ考えた本を紹介したいです
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落語をテーマにした本
落語が出てくるお話って
意外に少なくない?

ぱっと思いつくのは・・・
「空飛ぶ馬」「夜の蝉」「秋の花」「六の宮の姫君」
北村薫円紫さんシリーズ
落語家、円紫師匠と<私>が解いていく日常の謎。
独特の雰囲気が・・・すごく好きだった

大倉崇裕「三人目の幽霊」
結構、印象に残ってる
「季刊落語」編集部の新人の緑が、
編集長と一緒に落語界の日常の謎を解いていく連作ミステリで
落語の話と物語が密接に絡んでいて、面白い

最近では
あたしの好きな「しゃべれどもしゃべれども」(佐藤多佳子)
映画になったのが、うれしかったあ
(現在、公開中)

しゃべりのプロだろ、教えてよ
ってことで
若手落語家今昔亭三つ葉(当年二十六。
三度のメシより落語が好きで、噺家になったはいいが、
未だ前座よりちょい上の二ツ目)が
あがり症でテニスコーチの職を失いかけてる従弟や
口下手の美女
転校してきた学校で関西弁でいじめられている小学生
上手く話せない野球解説者らに頼まれて、
落語を使った話し方教室を開くことに。
それぞれに問題を抱える彼らと共に成長していく姿を描いた
心があったかくなる作品。

落語マンガ・・・はあったっけ???

「美味しんぼ」には
実在した人物の名でもある
快楽亭ブラックという噺家が
準レギュラー(笑)として存在するから
落語をネタにした料理がいくつか登場するけど・・・

と思ったら、ありました

それが、この「え~カミさんを一席」

若手落語家・三桜亭梅路は
OLたま子と恋をした。
やがて、結婚し、真打ちに昇進、
梅若を名乗ることになった梅ちゃんとたま子。
人間国宝である師匠、兄弟子、ライバル、大家さん、
近所の商店街の人々、それぞれの家族
二人のまわりはいつも、にぎやか。
林家彦いちの取材協力のもと
「子別れ」「宿屋の富」「紺屋高尾」「宮戸川」「青菜」「文七元結」
などを題材に、落語を通して
人情の機微を、ほのぼのと描いた笑って泣ける落語マンガ。

あまり、知らない世界だから
興味深く楽しく読めた。

e~kamisannwoisseki.jpg

「え~カミさんを一席」星野めみ(講談社KCBL)

星野めみの本
「え~カミさんを一席」<全7巻>+「帰ってきた え~カミさんを一席」
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料理マンガ大好きなぺんは
もう、ありとあらゆる料理マンガを読んでるけど
最近のお気に入りはこれだっ

福岡市内のイタリアンレストランで
アルバイトしつつ調理免許もとって、
将来は一流の料理人として恋人・恵理と店を持つこと夢みる
大学3年生の伴省吾
ある日、店のオーナーから、彼の弟分がオーナーシェフを務める
東京・六本木の店「バッカナーレ」のヘルプを勧められる
多少は腕に自信のあった省吾だが、
一流店の戦場のような調理場のペースに全くついていけず
"バンビーノ(ガキンチョ)"呼ばわりされてしまう
大学生活、恋人、故郷―大切なものをすべて置いて
「バッカナーレ」の厨房に飛び込んでいくバンビ
レストランという舞台で繰り広げられる
経営者、料理人、給仕、客の人間ドラマ

人が料理マンガに求めるものって、なんだろ?

まずは、知識・情報か?
食材や料理法の知識がたくさん得られるものは読み応えがある
物語の性格上、
一番多種の料理が紹介されてるのは「美味しんぼ」かなあ
フレンチを中心に多国籍料理なら「ザ・シェフ」「大使閣下の料理人」
中国料理なら「鉄鍋の醤!!」「おなかはすいた?」
寿司なら「将太の寿司」
ラーメンなら「ラーメン発見伝」「虹色ラーメン」
なんかもある
「華麗なる食卓」は身近なカレーにしぼったのがユニーク
多少マニアックだけど
料理の「」と凝りに凝った日本の美意識
感じたいなら「おせん」がいいし
魚のことを知りたかったら「築地魚河岸三代目」
家で作れるレシピ要素が大事だと思うなら
「クッキング・パパ」「貧民の食卓」
なんかがわりと実用的
実在の店の情報があってガイドブック的に楽しめるもの
も需要があるだろう

後は、感覚の再現
食欲というのは人間の本能の中でも
すごく強い欲求で
ヴァーチャルでもそれが充たされると気持ちいいかも
想像して、明日のランチは何食べようとか
考えたりするのも、きっと楽しい
読んでて、お腹が鳴ったり(笑)
口内に液体があふれてくるような表現力のあるマンガは
やっぱりいい

ここまでは、クリアしてる料理マンガはそこそこあると思うんだけど
ぺんが求めるのはやっぱり筋立て(ストーリー)

青年誌に多いのは仕事系職人系?
仕事系は新聞社や商社など仕事の一部として
料理を取材、研究するというようなタイプ
「美味しんぼ」「ラーメン発見伝」など)
これは非常に安定して読めるものだけど
長くなると少しマンネリ化するのが欠点か
職人系は仕事として料理にたずさわる人間を主人公にしたもの
「ザ・シェフ」「大使閣下の料理人」など)
これは食べる人の人生にかかわるドラマもあるので
結構いいかも

少年誌に多いのはバトル系
古くは「包丁人味平」から
「ミスター味っ子」「将太の寿司」「鉄鍋の醤」「虹色ラーメン」など
やっぱり料理コンクール、料理対決などで
ライバルと闘いながら、主人公が成長していく姿を描く
というのは変わらぬ少年マンガの基本なんだろう
この系統では、料理マンガなのに格闘要素まで入り
人死にまで出てしまう、すげー本気バトルの
「真・中華一番」が変り種か(笑)
これは料理もすごく凝っていて
新しいものを生み出そうとする意欲、前向きな主人公がよかったなあ

でも、一番好きなのは・・・
「お店もの」???
マイナーな少女マンガだが「半熟レストラン」
大好きな槇村さとるの「おいしい関係」
ギャグでは佐々木倫子の「Heaven?」
青年誌では「おせん」
途中からバトルに傾いたけど前半の「将太の寿司」とか
作るだけ、食べるだけじゃなくて
仕入れ、利益というようなことまで含めた店の経営
供する器や店の雰囲気、
美味しく食べてもらうのに欠かせないサービス
職場での先輩後輩、上司と部下の人間関係
男女がいれば恋の話
そして、お客様との関係
そういう人間のドラマを描くには
「店」「レストラン」を舞台にしたものがいいと思ってた
業種は違うけど、自分が店をやってるせいもあるかも(笑)

「バンビ~ノ!」
まさに、全てを満たした料理マンガだ

イタリアンだけの話はめずらしいし
レストランのあらゆる部分が詳細に描かれていてリアリティ抜群
キャラ立ちもすごくいい
とにかく料理を作りたくて仕方がないバンビだけど
最初は皿洗い、次にサーラ(ホールの接客係)
やっと厨房に戻ったら、今度はドルチェ室???
遠回りにあせるバンビ・・・でも確実に成長してる

「いいプロになれるのは
どんな奴だか知ってるか?
作る側。
受け取る側。
その真ン中に心根をおける奴だ」


鉄幹(オーナーシェフ)なーいす!

すべての仕事の基本だ。名言だ。

これからが、めっちゃ楽しみ
早く続き出ないかな(笑)

bambino.jpg

「バンビ~ノ!」<1~8巻刊行中以下続刊>せきやてつじ(小学館ビッグスピリッツコミックス)
(2009年5月に全15巻で完結。
2009年夏より「バンビ~ノ!SECONDO(セコンド)」として再開予定。)

商品の詳細データを古本ぺんぎん堂で見る
「バンビ~ノ!(全15巻)せきやてつじ

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:本・雑誌

まさに神をも恐れぬ所業です(大汗)
でも、最低で最高です

カバー表紙から一目でわかるようにメインは
<漫画の神様>手塚治虫のパロディ
(他に藤子不二雄、永井豪、本宮ひろ志の画風に激似の作品も)

まるで手塚星から飛来した宇宙生命体ミギーが
右手に憑依したかのような(笑)
手塚治虫そのもののタッチ
トーンや、台詞や擬音の書き文字まで
雰囲気は手塚ワールド以外の何物でもない
なんか、手塚先生のクローンを誕生させる国家的な陰謀でも
起こったのかという妄想まで生まれるほどだ

そして・・・
そのテーマはエロ!

輝くばかりに最低のエロ(笑)
何が最低かというと全然やらしくないから(笑)
どう考えても、おかずにならない
真の主題は「笑い」である
ここではエロは笑いに奉仕する下僕
あの美しくもエロティックな手塚先生描くオパーイを
笑いの道具にしてしまうほどのバカっぷりは「神罰」にふさわしい
これほどまでに、かの巨匠にシンクロできる画力を持ちながら
選んだ素材が、子どもが条件反射で笑ってしまうような
お〇ぱい、ち〇こ、ま〇こだなんて・・・(嘘泣き)
・・・好きだ、こんな変な人(笑)

命を削って、危険な笑いに爆走する男・田中圭一
ほんとに作家生命の削り方を完全に間違えてる(笑)
これ、一歩間違ったら、ほんとに、やばかったんじゃない?
でも、確信を持って、笑いを追及した真摯な姿勢は
各方面にきちんと伝わったみたいで
抹殺されずに、こうして単行本になったこと
元ネタとなった漫画家さん、そしてその関係者が
これを許容しているという、そのことが
日本のマンガ文化の懐の深さを物語る
・・・す、すばらしいです(本気泣き)

あはははは!
表紙の
「お願いです
訴えないで下さい!!」


に対応して

帯に
「訴えます!! 手塚るみ子(怒」

という手書き文字を提供した、手塚るみ子さん(笑)

そして、買った人には是非是非楽しんでほしい
手塚ファミリーの太っ腹が・・・もうひとつ、カバー裏に!

「神は天にいまし 世はすべてこともない わきゃあない」
という作品

・・・・ああああ!!(悲鳴)
ギャルゲーに興じる
BJ、和登、そして手塚先生・・・

まさしく、これぞ神の恩寵(笑)

*巻末に田中圭一がこの種のパロディを精神的に継承しようとした本家
というか先輩である、しりあがり寿との対談を収録
この作品の意図、裏話なども語られているぞ

sinbatsu.jpg

「神罰(田中圭一最低漫画全集)」田中圭一(イースト・プレス)

田中圭一の本
「神罰」




今日は
自分の蔵書の中から
店に出すものを選んだりしてて・・・
また、ひっかかってしまった(笑)名作トラップ
しばし読書(笑)
うぬぬ・・・やっぱり、久しぶりに手にして
もう一回読みたくなる磁力がある
っていうのは傑作の判定基準かも(笑)

いや、ぺんの頭が、ひゅーひゅーだから
毎回、新鮮な気持ちで読めるだけか?(笑)

さて
「11人いる!」
萩尾望都のSF代表作

宇宙大学受験会場、最終テストは
外部との接触を絶たれた宇宙船・白号で53日間生きのびること
1チームは10人。だが、宇宙船には11人いた!
さまざまな星系からそれぞれの文化を背負ってやってきた受験生を
あいつぐトラブルが襲う
疑心暗鬼のなかでの反目と友情
11人は果たして合格できるのか?
というようなミステリー仕立てともいえるストーリー

11人目は誰なのか?
という謎解きの面白さに
主要人物である少年タダの、本人も気づいていない
白号の過去の事件との因縁という、もうひとつの謎
緻密に描かれた宇宙船のSF的設定
電導ヅタの繁殖と、それが引き起こすウイルス性の伝染病
軌道のずれによる太陽への接近で上昇していく船内の温度
というパニック要素
120ページという中編に凝縮された濃密なアイデアと
スピーディーな展開は
何回読んでも、うなる(笑)

でも、何よりキャラクターのユニークさがいい
特殊な直観力を持つタダ(過去の記憶をなくした孤児)と
女性と見間違うほどの愛らしい少年フロル
(彼の星特有の身体の不思議も話にふくらみを与えている)
のあいだに芽生え始めた友情を軸に
それぞれの特異な外見と文化、能力を描くことで
はるか辺境の星までも宇宙船が飛び交う
広大なSF世界を上手く表現している
(あたしはトカゲのような皮膚を持つ両性体の僧侶
ヴィドメニール・ヌームが好きだあ
あと、みたいな顔の人も。笑)

萩尾望都の近年の作品は
彼女の人間の心理についての深い洞察力で
人間の業や罪に光を当てたサイコホラーっぽいものが多いかな
(「残酷な神が支配する」など)
それらの作品も面白いんだけど
あたしは初期のSF作品がすごく好き
この「11人いる!」はもちろん
火星生まれの白い髪・真紅の瞳の少女・星(せい)を
主人公にした「スター・レッド
宇宙の創世から終末までを描いた
かの光瀬龍の超大作を原作とした「百億の昼と千億の夜」などは
少女マンガは、ちょっと・・・
と敬遠してる男性にも是非読んでほしいな
絵柄は繊細で、いかにも少女マンガらしい美しさを持つ作品は
意外なほどの大胆で骨太な構成、個性的な人物造形で
ジャンルを超えた魅力にあふれてる

目から出たウロコ片付けるのが大変なはずだよ(笑)

11niniru.jpg

「11人いる!」萩尾望都(小学館文庫)

萩尾望都の本
「11人いる!」
「スター・レッド」
「百億の昼と千億の夜」
「半神」
「ケーキ ケーキ ケーキ」
「イグアナの娘」

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:本・雑誌

「さくらん」「働きマン」もブレイク中
男女を越えて支持を受ける漫画家となった安野モヨコ
初の青年誌掲載作品がこれ

あたしは、女性誌の頃から読んでて
好きな作風だなあ、と思ってた
うむー名付けて赤裸々系?(笑)
系譜としては内田春菊、岡崎京子のラインか???
それぞれに個性的で好きだけど
共通するのは、エロをきちんと描けること
恋や愛をロマンティックにでなく描けること
かなあ・・・

作家・漫画家含めて表現者には
足し算の得意な人と、引き算の得意な人がいる
というのが、ぺんの持論だ

足し算
小さな種に
水をやって、肥料をやって
大事に育てて、大輪の花に育てるように
エピソードを積み重ねて
大団円にもっていくのが上手な人
本にカタルシスを求める読者には足し算がいい
疲れたときは、癒されるから

引き算
玉葱を剥くみたいに
どんどん虚飾を剥いでいって
最後に残る何かで魅せるのが上手な人
フィクションの中の
「本当のこと」を愛する読者には引き算がいい
自分を見つめなおすことができるから

あたしは、どっちかっていうと
引き算の上手な人が好きみたい
安野モヨコは当然、後者

恋愛は綺麗ごとじゃない
どろどろのぐちゃぐちゃにもなったりするし
自尊心、見得、損得、自己満足、物欲、性欲、依存心バトル・ロワイアル
安野モヨコの作品は
まるで精神分析医にかかったみたいに
心を裸にされていく感じが快感なのだ

青年誌だし
モテたい男のラブ・バイブル
というのが表向きの売りだったようで(?)
前半は
<小松のフリ見てわがフリなおせ!>
という合言葉まで生んだ(ほんとか?笑)
モテない高校生男子・小松が
モテ道を極めるための悪戦苦闘の数々を
いじり倒すコメディ主体で進行
「電車男」で主人公が顔も知らない多くの友人たちの協力を得て
服、髪型、美容のあたりは案外さくっ
クリアしていったのに比べ
親友と呼べる友達もおらず、情報収集にもそれほど熱心でない
普通の高校生・小松の勘違いな失敗は(笑いすぎて)涙を誘う
(変な眉になったり、自力カット失敗でスポ刈りになったり・・・)

エステの美人鬼姉妹
ブサイクなのに自分に絶大な自信を持つ俺様男・山田
可愛い顔で手練手管を駆使、自尊心を充たすため恋のしか知らない長沢チャン
ぱっとしない外見ながら究極のモテ男・小橋さん
魔性の人妻・美奈子さん


強烈なキャラにもまれて
少しだけ成長した小松に、ついに恋の扉は開く!!
相手は、モデルで気の強い同級生の美少女サクラ
女王と下僕の恋に未来はあるのか???(笑)

モヨコ節、炸裂はここから
後半ちょっと、駆け足の感はあるけど
最終巻の切なさを楽しんでほしい

「モテたいと思ってるうちは決してモテない」
「誰にでもあてはまるマニュアルなんてない」

そんな、当たり前のことを知るまでに
馬鹿みたいに傷ついたり、悩んだりする
その痛さが、思春期(死語か?笑)そのものなんだよなー

淋しかったり
恋人がほしいと思ってつきあうのは
本当の恋じゃない
「なんだか、わかんないけど
どうしても、その人じゃなきゃいけないような気がする」
不思議な気持ちに、人はきっと嫌でも巻き込まれていくんだよ

ああ、全てはこれからだ(BY 碇ゲンドウ。笑)
・・・恋愛の天国も地獄も

頑張れ、小松!そしてサクラ!

悩める当事者よりも
恋愛戦線から、ちょっと離れた大人が読むと
妙に、すっぱく、きゅううっとなるかも

hanatomitubati

「花とみつばち」安野モヨコ(講談社ヤンマガKC)

安野モヨコの本
「さくらん」
「働きマン(1~3)以下続刊」SOLDOUT
「花とみつばち(全7巻)」

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:本・雑誌

つ、ついに見つけた!!
「パンドラ」

明智抄はぺんの大好きな作家さんなのだが
そのあまりにマニアックな魅力のせいか(笑)
最近、朝日ソノラマの文庫版コミック
白泉社花とゆめコミックスの絶版モノを中心に復刊されるまで
ほとんどが入手困難だった

そ、そこはそれ・・・
ぺんは、古本屋なもので
公私混同の限りを尽くして(笑)
元本はすべて読んだんだけど
唯一、星の巡りあわせが悪く
手に入れることができなかったのが
これなんだよう!!

そりゃもう、LET’S がめがめで(笑)
ぺんぺんコレクションの殿堂入り!
のはずが・・・

稀少なブツ=高値

という市場原理は古本の世界にも当然働く
貧乏店主ぺんぺんは
赤ん坊のミルク代ならぬ
店の倉庫代やアマゾンのプロマーチャント代を稼ぐため
泣く泣く売りに出すのであった・・・
(BGM 「ドナドナ」)

では、餞のブックレヴューを(笑)

タイトルの「パンドラ」は
「パンドラの箱」からなんだろう
ものすごい直球だ(笑)
この作者の作品はとても複雑だったりするから
タイトルくらい素直でいいのか?(笑)

人間のうらみや憎しみが凝り固まって生まれるバケモノが瘴(しょう)
瘴のたったひとつ好きなきれいなもの
それは瘴と一緒に生まれる人間の心の中の何かで
それと供にあれば、瘴は大人しく封じられているという
その名は「希み(のぞみ)

中学生のカップルが偶然、
封印を解いてしまったことから
人を狂わせ厄災を引き起こす瘴が次々と死を呼び寄せる
もともとヒトのゆがんだ想念のかたまりである瘴は
瘴を浄化する能力を持つただ一人の人間
現世姫(うつしよひめ)に吸収されるのがあるべき姿だという

数世代に一度この世に化肉するという現世姫
=いまの世では
「愛と幸福のメッセンジャー(不運災難よろずお引取りいたします)」
という怪しい肩書きの瘴気喰らいの青年・上牧主計(かんまきかずえ)

瘴を封じ導く、これまた怪しい美青年・希み
のコンビが不幸な人々を救済する連作集(4編)

明智抄の作品を、たった一つの言葉で表せと言われたら
あたしは「痛み」と答える

よほど幸福な人でない限りは
彼女の作品を読むことで
自分の中のトラウマをぐりぐりえぐられるはずだ
普段は見ないようにしてる
きれいじゃない自分
トラウマの巨大放牧場を心に持つぺんなんか
心だけでなく身体にまで痛みを感じるほど(笑)
彼女の心理描写はすごい

それでも読まずにいられないのは
瘴の正体を見極めなければ浄化できないのと同じで
自分の心の痛みの理由を知らなければ
癒すことさえできないのを
何度も教えてくれるからかもしれない

明智抄は天才だ!

(じゃなければ、とんでもなく変な人だ。笑)


pandora

「パンドラ」明智抄(朝日ソノラマ・ハロウィン少女コミック館)

明智抄の本
「死神の惑星(全3巻)」
「図説オカルト恋愛辞典」
「パンドラ」
「明朗健全末人」
「砂漠に吹く風」
「砂漠に吹く風(全2巻)」
「サンプルキティ(全4巻)」

テーマ:マンガ - ジャンル:本・雑誌

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プロフィール

ぺんぺん

Author:ぺんぺん
古本ぺんぎん堂店主
☆成分分析:
ぺんぺんの90%は本でできています
残りは音楽と映画と酒と美味しいものでできているようです

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