生涯一書痴! 病高じて古本屋の店主になってしまった、ぺんぺんの読書日記です。書評ってほど偉そうなものではないですが(汗)読んで楽しかった本、いろいろ考えた本を紹介したいです
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あたしは、栗本薫グイン・サーガ
ずっと買い続けてる(汗)

現時点で、正伝(本編)119巻、外伝22冊
一人の作家が書いたものとしては
間違いなく世界で一番長い物語
(「宇宙英雄ペリー・ローダン」シリーズも長いけど
複数の作家さんの共作だし)
場所は取るし
費やしたお金も相当だし
大変なんだけど、それでも、やめられない(笑)
大好きな大好きな作品だ。

物語の舞台は
地球に酷似した惑星上にあるキレノア大陸の西端近くにある
中原」と呼ばれる地域。
北をケイロニア
東をゴーラ(モンゴール、ユラニア、クムの三大公国からなる)
南をパロという大国が支配する世界で
首都クリスタルへのモンゴール軍の奇襲により、
中原の歴史ある国パロは滅亡の危機に瀕していた。
国王、王妃までもがモンゴール兵の手により殺害されるという状況の中、
パロ王家に太古より伝わる古代機械(物質転送装置)を用いて、
国王の長男にして王太子であるレムスと、その双子の姉リンダ
友邦国アルゴスへと逃がされようとしていたが、
古代機械の座標設定に狂いが生じ、
二人はあろうことか敵勢力のまっただ中、
モンゴールの辺境、魑魅魍魎の跋扈するルードの森へと
転送されてしまった。
怯えて身を隠す二人を、ついにモンゴール軍の小隊が発見した
絶体絶命の危機に、彼らの前に突然現れたのは
伝説のシレノスの化身かとも見まがうような
豹頭人身の異形の超戦士だった!!
グイン」という己自身の名と
アウラ」「ランドック」という言葉以外は
全ての記憶を失っていた彼は、
双子と
辺境の砦スタフォロス城で出会った
紅の傭兵イシュトヴァーンと共にケス河を越え
妖しい瘴気渦巻く砂漠の地ノスフェラスを最初の舞台に、
苦難に満ちたパロへの帰還の旅が始まる・・・。

豹頭の戦士であるグインを主人公として、
架空の世界、架空の時代に生きる、
さまざまな人物の生と死、
国の存亡を賭けての戦争、策謀、外交の歴史
を描いた一大叙事詩。
はかない人間の・・・それでも精一杯の人生が交錯する。
それぞれの野望、妄執、友情、決別、恋愛が織りなす
壮大なヒロイック・ファンタジー
その物語は、遠く宇宙にまで続く。

な、なんて、すごいんだろう・・・。

人間の想像力って
一つの星、そして架空の宇宙さえ作り上げてしまうような
力を持っているんだ!?
しかも、ものすごい人数の登場人物なのに
ひとりひとりのキャラが立ってて
それぞれの国の歴史や系譜まで
ちゃんと忘れずに把握できるほど
作りこまれてるのに感嘆!!

最初の5冊を、たまたま読んで
もう完全に、はまってしまい
その時点での既刊約50冊を
古本で、こつこつ買い集め、
全部揃えてからは
楽しみに新刊を待つようになった。

もう、ずいぶん、長いつきあいだ(笑)

そして・・・
またまた、ちゃんと新刊で買った最新刊
それが、「ランドックの刻印
そのあとがきには、ものすごくショックな記述が・・・(汗)

作者の栗本薫さんが・・・
また(←栗本さんは昔、乳ガンを患われたことがある)
ガンで入院、手術?!

明るい諦観にあふれた
なるようにしかならない、
でも、頑張ってくるから待ってて♪
あと2冊分は、もう書いてあるストックがあるから
ちゃんと出るよー♪

みたいな意味合いの
とても、あっさりしたメッセージだったけど
涙が止まらなかった。

栗本さんのHP「神楽坂倶楽部」で
手術が上手くいったらしいこと
いったん退院したけど
2月24日から、抗がん剤治療のために
再入院することを知った。

「缶詰になったつもり」で入院してきます。

あくまで明るく書いていらっしゃる
栗本さんの言葉に胸が詰まる(泣)

でも、でも・・・。
ほんとに待ってます。

長く長く続いてる好きな作品っていうのは
いくつかあって・・・
例えば、美内すずえの「ガラスの仮面」とか
あしべゆうほの「クリスタルドラゴン」とか
この作品が完結する前に
著者が万が一、亡くなったり
自分がお釈迦になっちゃったりしたら

ぜってー、うかばれねえ!!

と思ったけど・・・
その中でも「グイン・サーガ」は
一番、そんな気持ちが強い作品なのだ。
あたしにとっては。

どういう結末になるかは、わからないけど
その瞬間を、歓喜とそして寂しさで
胸をいっぱいにして

うわあああああん!!


子どもみたいに、泣きながら
最終巻を読む日を信じて、
ずっとずっと待つから。

栗本さん、頑張ってください。

ぺんも
自分の店に
「グイン・サーガ」の全巻セットと
続きを読みたい人のために
バラ本も全巻、常に出品するのが、夢だから・・・。

ランドックの刻印

「グイン・サーガ119<ランドックの刻印>」
栗本薫(ハヤカワ文庫JA)
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今日、図書館に返却する予定だから
メモしとこう

第15回の日本ファンタジーノベル大賞
優秀作受賞作ってことで
手にとってみた

別に賞の権威にはなんの興味もないぺんだけど
この賞は「後宮小説」(酒見賢一)に始まって
鈴木光司、北野勇作、畠中恵、越谷オサム・・・と
優秀賞でも、好きな作品にかなりの割合で当たってきたので
気になったわけだ(笑)

結論からいくと・・・

すごくストーリー性がある話ではないが
世界設定、描写がとても魅力的

です

何人かの登場人物の
一人称で描かれる連作短編で
すべての作品がリンクしているわけでもないのだが
全てが失われた場所で
唯一の希望である「象」をめぐる感情と
断片的に物語の中の「現実」を見せてくれるエピソードの集積によって
心の中で立体化する世界は
不思議で悲しくて、なんだか胸が苦しくなる

近未来?あるいは並行世界?である日本

戦争の結果なのか
詳しいことは語られないが
今よりはるかにテクノロジーが進んだ社会であったはずの日本は
この物語の中では
すべてを失った国」だ
首都の西の端は極東アメリカと呼ばれ
ごくわずかとなった日本の領土は
どうやら米中二大国に支配されているらしい
荒廃した東京に囲い込まれた人びと

近未来の東京は
「ブレードランナー」みたいな
繁栄の果ての退廃的な貧富が混在する都市じゃなくて
「ニューロマンサー」みたいな電脳都市でもなくて
敗戦後の闇市みたいな場所
強いて言えば
「武装島田倉庫」「アド・バード」「水域」という
椎名誠のSF三部作に近い世界観だ

どうやら、それがあの戦争の後ではなくて
未来だと言える様々なディティール
・・・不思議な合成食料や
庶民にはご馳走である養殖の天竺ネズミ
今では滅多に見るとこのできない「車」というもの
「木偶」と呼ばれるロボット?あるいはアンドロイド?の名残り
そういったものの描写が
とんでもなくリアルな悲しさを持っている

日本の象徴であった人びとの末裔が住んでいたという
「赤坂御用地」にたった一頭残された「象」という名の
不思議な生物への憧れを軸に
ここまで薄汚くて、ざらざらした手触りの
「もうひとつの日本」を描ききった力量は
すごいと思う

空想の世界で
今、あたしたちが生きている現実とは
まるで違う場所を生み出す力
それをあたしは愛してやまない

20070517084702.jpg

「象の棲む街」渡辺球(新潮社)

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