探偵や刑事は
「女には向かない職業」?
(このタイトルは
P・D・ジェイムズの小説)
もちろん、今は職業として
女性の探偵、女性警察官が活躍してるし
昔とはずいぶん変わってきてはいるんだろうけど
あたしがいうのは小説の中のこと
探偵モノでいえば、
女探偵
キンジー・ミルホーンや
サラ・パレツキーの
V.I.ウォーショースキー以降、シリーズになるような魅力的な女探偵ってあまり見ない
日本では女探偵ものは少ないよね
若竹七海の描くクールな女探偵・
葉村晶に
桐野夏生の
村野ミロ?
刑事まで幅を広げると
もう少しいるかなあ
乃南アサの
女刑事・音道貴子シリーズ
柴田よしきの
緑子(RIKO)三部作(「RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠」「聖母(マドンナ)の深き淵 」
「月神(ダイアナ)の浅き夢」)
篠原涼子が
バツイチ、子持ち、大酒飲み、捜査一課検挙率No.1、
そして「無駄に美人」な女刑事・
雪平夏見を演じて
「アンフェア」の名前で人気ドラマとなった
秦 建日子(はたたけひこ)の
「推理小説」「アンフェアな月―刑事 雪平夏見」ずいぶん、読み応えのあるものが増えているとはいえ
男性が主人公のものにくらべたら多いとはいえない
もっと、もっと、読みたい
好きなんだあ(笑)
このジャンルが・・・
「危険の伴う仕事を選んだ有能な女性」という物語が・・・
あたしにとって本を読むということは
物語の中でもうひとつの人生を生きることでもある
生まれたときにはきっと無限にあったかもしれない可能性
でも、ひとつ何かを選ぶたびに
道は少しずつ減っていって
もう今では引き返したくても
通行止めになってしまった道もある
限られた時間と限られた肉体
だからこそ、本の中では
自分が体験できない人生を生きてみたい
とろーい、ぺんには
刑事や探偵は縁遠い仕事だ(笑)
だから余計に、
女探偵や女刑事の魅力的なキャラクターに憧れる
おおっ、ひとつ発見!姫川玲子、二十七歳、警部補。警視庁捜査一課殺人犯捜査係所属。
青いシートにくるまれ、放置されていた惨殺死体
彼女の直感は、次々と発見される無残に破壊された人体が暗示する
底知れない悪意にせまることができるのか?
やがて、現れた一本の糸・・・
殺人ショーへの招待状であるという
謎のサイト「
ストロベリーナイト」
緊張感いっぱいの描写で疾走する警察小説。
姫川は、できる女だ
20代後半でノンキャリアながらすでに警部補
階級社会を逆手にとって
地位を有効に使い、
女性としての魅力も積極的にではないが上手に利用する
それでも決して嫌味なところがないのは
とにかく現場で、事件に向かうことにすべての情熱を注いでいるから
姫川には実は、犯罪の被害者になる、という
トラウマといってもいい過去があり
仕事を超えて傷ついた彼女を支えた女性刑事との出会いが
捜査活動、犯人逮捕への強いモチベーションになっているところに
説得力がある
同じ作者の作品に
「ジウ」三部作というシリーズがあって
こちらも警視庁を舞台に
二人の対照的な個性の女性警察官を主人公にしたサスペンス
これからも
魅力的な女性の活躍する警察小説の期待できそうな作家さん

「ストロベリーナイト」誉田哲也(光文社)