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生涯一書痴! 病高じて古本屋の店主になってしまった、ぺんぺんの読書日記です。書評ってほど偉そうなものではないですが(汗)読んで楽しかった本、いろいろ考えた本を紹介したいです
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うーん・・・
見てるだけで楽しい本。

・・・いや・・・
内容が内容だけに
楽しい、とか言うと、また変な人なのか?あたし(汗)

でも、本当に
読後感は、とても、あたたかく優しく楽しいものだったよ?

まずは本のコンセプトに拍手。

誰かのお葬式だとか、
動かなくなったハムスターの感触だとか
映画やニュース、本で読んだ話などを
つなぎ合わせて、
たぶんこれが死なんだろうと、
わかったふりをしていますが、
正直なところ、僕は死が、
さっぱりわからない。
この本では、死とはどんなカタチで、
いつ、どこで、どのように、あるのか。
子ども時代を入り口に、とにかく、絵にして、並べて、
それから考える。
そんなふうに、死を見ていこうと思います。
(「はじめに」より)


と著者の語るように
「死ぬってなに?」という素朴な疑問を、
絵で考えた、新しい「死の本」だ。

各宗教、各地域に伝わる死後の行方、
いつ死ぬのか、死の原因、
実在の人物や映画・小説等の登場人物の死に方、
どうやって死に向かうか
ということが
JTの広告「大人たばこ養成講座」でも有名な
寄藤文平さんのポップでシュールでユニークなイラストで

これでもかっ!(笑)

というくらい豊富に紹介されている。
まさにカタログ。
死亡原因の統計とか死亡場所などは
イラストをまじえたグラフにすることで
ものすごく理解しやすいレイアウトになっていて
さらっと読める割にデータの量はかなりのものだ。
これだけの「死」に関するデータを
個人で調べるとなると
相当な数の本を読まなきゃならない。
ライトな雰囲気とは裏腹に
ぎっしりと中身は濃い。

深刻すぎず、ネガティブでもなく
説教くさくも、慰めっぽくもなく
自分自身も「死」について考えるために
様々な材料を
ただ、明るく、ぽーん
事実として提示する
という、この本の企画がまず、
いいなあ・・・
と素直に思った。

「死」は、冗談のように、弄んでいいものじゃない。
それは、当然だ。
特に身近な大切な人と「死」によって
分かたれたばかりの人の前では
危険物並みに取り扱いに注意が必要だと思う。
だけど、「死」について語ることを
暗い」とか「重い」とか
そんなひと言で片付けたり
なんだか、嫌なもののように隅っこに追いやったりするのも

なんか、違う

と、あたしは思うんだけどな。

だって、国籍、性別、宗教、貧富の差、身体能力などいろんなことで
人の人生は違ってくる。
幸福も不幸も、全部、それぞれにかたちが違う。
誰一人として、同じ人生を生きる人はいない。
そんな中で、唯一、人間に等しく訪れるのが「死」
たった一つだけ、誰もが共有できる「体験」じゃないのかな?

確かに、「死」には
生物にとって漠然とした恐怖を伴うものであり
できたら、考えずに済ませたいもののひとつではあるかもしれない。
でも、いつか必ず訪れるものなら
ちょっと軽く(笑)慣れとく、
っていうか
そこんとこ、ほんとはどうなのよ?
っていうのを
少しイメージトレーニングしてみたりとかいうのは

楽しく「生きる」ためにも

案外、必要なことなんじゃないかと
ぺんは思ったりする。
備えあれば愁いなし、って言うしさ(笑)

そういう意味で
気軽に、ときに真面目に
「死」について考えるきっかけを与えてくれる、この本は
すごく役に立ったし、面白かった。

個々の内容では
国や文化による死の受け止め方の違いを描いた
死のカタチ」が
とても、興味深かったよう!
「死んだらどうなるのか?」
それぞれの地域でどのように考えられてるのか、
ってことなんだけど・・・
よく知られてる「輪廻転生」や
「地獄に墜ちる」「霊(魂)になる」のようなものから
科学的な視点から
「食物連鎖」の環のなかで栄養として循環したり
臓器移植などによって、他人の身体になったり
なぜかよくわからないが(笑)
コオロギになったりハエになったりする国もあるし
死者は近所の島に行って普通に暮らし
またそこで死んだら、胎児になって
元の島に戻ってくる、という
すごく平和で楽しそうなのもあり
逆に死んだら、完全に最初から「いなかったこと」に
されてしまう、なんだか悲しい思想もある

また
古今東西の人物が死ぬまでのストーリーを書いた
死のものがたり」では
実在の歴史上の人物だけでなく
小説や漫画、絵本、映画などの登場人物
(人間じゃないものも含む)の「死」が
1コマのイラストで端的に表現されていて
ツボにはまると笑いが止まらなくなる。
「太陽にほえろ!」のジーパンとか。
「北斗の拳」のラオウとか。

ごんぎつね」が最高に可愛い・・・(涙)

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「死にカタログ」寄藤文平(大和書房)

寄藤文平の本
「死にカタログ」
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古本ぺんぎん堂店主
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残りは音楽と映画と酒と美味しいものでできているようです

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