生涯一書痴! 病高じて古本屋の店主になってしまった、ぺんぺんの読書日記です。書評ってほど偉そうなものではないですが(汗)読んで楽しかった本、いろいろ考えた本を紹介したいです
★ネタバレ注意報★

先日、クリスマスプレゼントに
いただいた絵本を紹介したから、
今度は、あたしがプレゼントした絵本を・・・。

クリスマスの贈り物を探していて、
もっと、いかにも”クリスマスううう!”なものも
あったんだけれど、
もう、一目惚れしてしまったんだ(笑)
この絵本の表紙に。
店の名前につけるくらい、ペンギンが好きだからね(笑)

でも、読んでみたら
可愛いだけの、ペンギン絵本とはひと味違って・・・。
物語の世界に、一気に引き込まれて
不覚にも、新刊書店の片隅で泣きそうになってしまった(大汗)

あるひドアをあけるとペンギンがいました。

そうなの。いるのよ。唐突に(爆)

何にも、しゃべらないし
さびしそうに見えるんだけど
とにかく、おとこのこのあとを
ずっとついてくる。

おとこのこは
どこからきたのかもわからないペンギンを

きっと「まいご」なんだ!!

と思って、
トリたちにきいたり、本で調べたりして
ついにはペンギンをうちに帰してあげるため
二人で南極へとボートを漕ぎ出す・・・。

普通は、これで
めでたしめでたし♪
になるんじゃないのっ???

お父さんペンギンや
お母さんペンギンが
涙で迎えてくれて・・・
お礼に玉手箱とか、ペンギンの秘宝とか、くれたりしてさ(笑) ←違うってばよ!(爆)

さよなら。まいごのペンギン。

別れるとき、
ペンギンは(たぶん)今までで
一番さびしそうな顔をしてた。
ペンギンだから、表情読みにくいけど(泣)

おとこのこも
まいごのペンギンを南極に送ってあげて
いいことをした、よかった、
って喜んでいいはずなのに
なにか、まちがってる気がした。

ふたりは同じ気持ちだった。

ハグ。ハグハグ

言葉もなく、ぎゅうっと抱き合う。


ペンギンがどこから何のためにやってきたのか、
とか
どうやってきたのか
とか
そういうことは、説明されない。
でも、きっと、そんなことはどうでもいいのだ。

好きだ、という気持ちがすべてだ。

ときに、あたしたちは
好きな人のために、何をしてあげたらいいんだろう、
って
いろいろ考えて・・・
考えすぎて・・・
空回りしてしまうことあるね。

しゃべらないペンギンみたいに
黙っている相手の気持ちがわからなくなってしまう。

そんなときは・・・
理屈や理由を探すんじゃなく

ただ、思い出してみよう。

一緒にいたいのは・・・好きだから。

ただ、静かに、ぎゅううっとハグしてみよう。

一緒にいたら・・・うれしいから。

シンプルで、でも難しい
そんなことを、おとこのことペンギンが
教えてくれた。

あたしは、たまたまクリスマスに見つけたけど
お誕生日でも・・・
なんでもない日でも・・・

大好きな友だち、大好きな家族、大好きな人に
プレゼントしたくなる本。


作者のオリヴァー・ジェファーズ
アイルランドの新鋭の絵本作家さんで
この『まいごのペンギン』が2作目。
絵本デビュー作『みつけたよ、ぼくだけのほし』とともに
やさしいタッチと色彩、ユーモラスにデフォルメされたキャラクター、
本当に素敵で、何度見ても飽きない。

penguin1.jpg

「まいごのペンギン」作/オリヴァー・ジェファーズ
訳/三辺律子
(にいるぶっくす)

テーマ:絵本 - ジャンル:本・雑誌


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